今年の合宿
今年は函館、青森へ行ってきました。日程は8月9日(月)〜11日(水)。
下記は合宿のルートです。
1日目
8月9日、鉄研のメンバーは11時30分に青森駅に現地集合しました。東京
から青森までのルートは各自、自由行動で、ムーンライトえちごを使いひた
すら、羽越本線で北上する人、東北本線で北上する人、寝台特急あけぼ
のを使う人等、様々です。なお、当日東北新幹線から乗り継いで青森駅へ
直接向かう人もいるため、11時56分発の特急白鳥3号の車内にて、残りの
メンバーと合流しました。なお、今年は鉄研のOBの方も来てくださり、総勢
9名となりました。
青森を出発した列車は津軽線を北上し、中小国から海峡線へ入り、津軽
今別を通過した後、いよいよ青函トンネルへと突入します。この列車は途
中の竜飛海底に停車します。車内から駅を見ると旅客扱いのための駅で
はないため構内は暗く、ホームは大変狭くなっていました。約25分かけて、
世界一のトンネルである青函トンネルを通過し、北海道へ上陸します。木
古内から江差線へと入り、13時58分、函館駅に到着しました。
この日の函館は青森と同様に蒸し暑く、かなり湿気がありました。ここか
ら函館市電に乗車し、金森倉庫がある末広町で下車します。なぜなら、ま
だ昼ごはんを食べてなかったからです。函館のハンバーガー専門店といえ
ば、「ラッキーピエロ」です。このお店は、函館市内および北斗市のみに展
開するチェーン店で、このお店があるため、マクドナルドやモスバーガーが
市内にあまり展開できないといわれているほど地元では有名なお店となっ
ています。昼時を過ぎた時間帯にもかかわらず、店内は大変混雑してお
り、ハンバンガ―を購入するにも大変時間がかかりました。理由としては
注文を受けてから商品を作るためで、購入したハンバーガーはできたて
で、味は特にソースがおいしかったです。
その後、金森倉庫を見た後、19時まで自由行動としました。五稜郭へ行く
人や外人墓地に行く人など、函館市内の観光を満喫しました。再び、函館
駅へ集合し、そこから路線バスで函館山へと向かいました。当日天候は曇
りで、ナポリ、香港、と並ぶ世界3大夜景の一つである函館の夜景を見るこ
とができるか、微妙でした。2合目付近まではガスもかかってなく、順調でし
たが、そこから高度があがるにつれ、ガスに包まれ、山頂付近からの眺め
は、函館の元町地区が若干見れる程度で、ほとんど夜景を見ることができ
ず非常に残念でした。
下山した後、函館塩ラーメンを食べに行きました。函館ひかりの屋台大
門横丁内にある「新函館ラーメン 龍鳳」でいただきました。黄金塩ラーメ
ンと呼ばれるラーメンで、鶏油を数日間熟成したスープをベースにしたもの
でコクがあり、非常にくせになる味でした。あっさりしており、スープまで飲み
干すことができるほど、大変おいしかったです。
2日目
10日、まず、函館朝市に行って朝食やお土産を購入しました。朝市は観
光客の人たちでごった返しており、活気がありました。試食ももちろんでき、
スルメイカや珍味、メロン、カニなどを振る舞っていました。朝食は朝市に
来たのだから海鮮丼やウニ丼などにしました。また、朝市だけあって、イカ
等の干物が大変安く、また、味もおいしかったです。店によって、味が変わ
ってくるそうで、お店の人の話によれば、頭に函館と書いてある商品は大
抵おいしいそうです。
朝市を満喫した後、臨時観光列車でもある、「SL函館大沼号」へ乗車しま
した。SLはC11形機関車で主に瀬棚線、標津線で活躍した車両で廃車後、
1999年に放送された連続ドラマ小説「すずらん」を機に復元されました。客
車は主に国鉄14系客車を使用しており、補助機関車としてDE10形が最後
尾に連結されている。なお、客車と補助機関車の間には緩急車を連結され
ており、かなり熱い編成でもあります。車内の客室乗務員の恰好は洋装、
車掌は詰襟制服でレトロ感あふれる車両です。五稜郭までは函館市内を
走っていましたが、そこから先は家の数も少なくなり、徐々に北海道独特
の雰囲気が出てきました。この列車は一昨年までは藤城線経由で運行し
ていましたが去年から仁山経由となり、急勾配区間を通過するルートが復
活しました。沿線の撮影地ではSLを撮影する人が大勢いました。しばらく
すると、左手に小沼が見えてきたところで、大沼駅に停車。ここから、駒ケ
岳回りに入ります。大沼公園では多くの観光客が下車しました。列車が発
車する時もレトロ感あふれており、車掌が笛ではなく、ベルを手で鳴らして
合図しておりました。その後、駒ケ岳を右手に見ながら人里の少ない地域
を走り抜けます。特に、姫川駅周辺では人家が見当たりませんでした。
11時12分、SL函館大沼号は終点の森駅に到着しました。駅のすぐ横は
噴火湾に面しています。この駅の名物といえばやはり駅弁「いかめし」で
す。内容はとてもシンプルで、イカの中にもち米が入っているだけのもので
すが、味はあっさりしていて、しつこくなく、飽きがこない味です。森駅構内
では夏休みであるためか、小学生くらいの子供たちがいかめしを立ち売り
をしていました。
ここから、再び函館に戻ります。行きは駒ケ岳回りだったので、帰りは砂
原線回りにしました。12時発の函館行きの列車は1両編成の非冷房車両で
す。車内はそこそこ混んでいました。列車が発車すると涼しい空気が車内
へ入ってきます。尾白内あたりから徐々に天候が回復し、夏空が復活しま
した。見るからに外は暑そうな日差しが降り注いでいますが、全く暑くありま
せん。車内は七飯を過ぎると、さらに混雑し、1両では足りないのではと思
えるほどです。
函館駅から13時54分発スーパー白鳥26号に乗車しました。この車両は
JR北海道が保有する車両で、平成14年にデビューした比較的新しい車両
です。この日は天気がよかったので、上磯辺りから昨日見ることのでき
なかった函館山と函館市内を函館湾の向こう側に見ることができました。
14時30分木古内に到着しました。
ここから、15時01分発江差行きに乗車します。理由としては、東北新幹線
が函館まで延伸されると、木古内―江差間は廃止されてしまうだろうと噂さ
れており、ならば今のうちに乗ってしまおうということです。車両はまた1両
の非冷房車両で、この列車もそこそこ混んでいました。吉堀駅はJR北海道
ではよく見かける貨車を利用した待合室があり、これを見れただけでも北
海道にいることを感じることができます。吉堀辺りまでは平地を疾走します
が、この駅を超えるといよいよ山越え区間に入ります。次の神明駅までは
営業キロにして13.2kmもあり、無人地帯を通過します。次の駅までは22分
もかかります。次の湯ノ岱駅から先は終点の江差駅を含み、全線単線とな
るためスタフが渡されます。徐々に山地を下り、上ノ国駅を過ぎると左手の
車窓には日本海が広がります。遠くには奥尻島まで眺望することができま
す。列車は高台を登り終点の江差駅に到着しました。この駅は町の中心地
から若干外れているものの、利用客はそこそこあるためかみどりの窓口が
置かれている駅です。
その後、再び木古内へもどり、そこから青森へ向かいました。さて、青森
の夕食は最近有名になっているB級グルメでもある「味噌カレー牛乳ラーメ
ン」です。このラーメンの由来は地元の高校生が味噌ラーメンにカレーと牛
乳を入れると美味いという噂が流れ、1978年に正式メニューとして登場した
ものです。味は、味噌のほかにカレー独特のスパイシーな味が少ししてい
て、そして、牛乳を用いることでまろやかな味を作り出していました。
3日目
11日目は、ローカル線屈指の人気路線でもある五能線の旅です。青森駅
8時発のリゾートしらかみ2号に乗車します。リゾートしらかみには青池編
成、ぶな編成、くまげら編成の3種類あり、2号の車両はくまげら編成でし
た。車<内は全席指定席で、先頭及び最後尾の車両には展望デッキが付
いており、また、2号車には個室もあります。各車両には記念スタンプもあ
り、特製の台紙までもがサービスとしてありました。
川部を出るとしばらく、進行方向の右手には津軽富士の異名を持つ岩木
山が見え、線路の両脇にはリンゴ畑もあります。なお、この車両の先頭車
両では五所川原―鰺ヶ沢間において「津軽三味線」の演奏が行われまし
た。鰺ヶ沢を出ると、いよいよ右手には荒々しい日本海の車窓が広がりま
す。岩館―大間越駅間、大戸瀬―北金ヶ沢駅間の一部区間では徐行運転
のサービスも行われていましたが、生憎の悪天候のため、あまりよい眺望
とはいえませんでした。
十二湖駅に到着後、バスに乗車し青池のある十二湖へと向かいました。
バスを途中下車し、日本キャニオンが見ることができる登山道へと入りま
す。登山道とはいえ、道なりは比較的緩やかでよく整備されていました。日
本キャニオンは名前ほどではないですが、白い岩肌がむき出しになってい
ました。
途中の定食やで昼ごはんを済ませた後、いよいよ青池を見学しました。
池の色はあり得ないほどの青色でまさしく、青のインクを池の中へ混ぜ
たようになっていました。水の色が青色にもかかわらず池の透明度は高
く、池の底に沈んでいる木々まで見渡すことができます。ブナの原生林を
抜けた後、十二湖の水源から作った抹茶を提供してくれる休憩所がありま
した。休憩所のそばには小川が流れており、天然の冷房のようにあたりは
非常に涼やかです。抹茶は全く苦くなく、疲れた体にほっと一息つけること
ができました。
再び、十二湖駅に戻りリゾートしらかみ4号に乗車しました。今度は青池
編成でした。ここからはひたすら秋田へと向かいます。十二湖を出ると途
中の東八森駅まで日本海に沿って五能線を南下します。東能代駅ではス
イッチバックを行い、進行方向が変わり、終点の秋田まで向かいます。途
中の八郎潟付近では、夕闇に沈む田園風景を右手に見ながら、徐々に家
やビルが増え、18時59分終点の秋田駅に到着しました。ここから、秋田新
幹線で帰宅する人や、各駅停車で帰る人、さらに翌日も観光する人などい
るため、秋田で解散しました。
今年はイベント列車に多く乗車でき、充実した合宿であったと思います。
さて、来年はどこへ合宿へ行こうか…。
|
▲函館駅
▲函館市電
▲金森倉庫
▲夕食の函館塩ラーメン
▲朝食(部員の分も含む)
▲函館駅に停車中のSL函館大沼号
▲森駅の名物駅弁「いかめし」
▲789系特急スーパー白鳥
▲貨車を利用した待合室(吉堀駅)
▲青森B級グルメ味噌カレー牛乳ラーメン(ブレブレ)
▲リゾートしらかみ(くまげら編成)
▲津軽三味線の演奏
▲十二湖の一つ青池
▲リゾートしらかみ(青池編成)
|